川越│浮島稲荷神社の歴史・ご利益・見どころを紹介

浮島稲荷神社は、閑静な住宅街の中にある小さな神社です。

古くは「末広稲荷」と呼ばれていましたが、現在では地元民から「浮島様」「浮島さん」と呼ばれ地域に愛されている神社です。

境内には公園と池があり、ブランコや砂場などの遊具も設置されています。

この記事では、そんな浮島神社の歴史・見どころ・公演情報などを写真とともに紹介しています。

 毎月28日は成田山の蚤の市が行われるため、浮島神社と浮島公園は蚤の市業者さんの臨時駐車場になります。夕方まで多くの車が駐車されるので参拝は避けることをおすすめします。

この記事の目次

浮島神社の歴史

現在ある社殿は大正4年に改築されたものですが、浮島神社がいつ頃建てられたのかは定かではありません。

浮島神社拝殿

星野山(現在の喜多院)にあった神社を慈覚大師が喜多院を開いたときここに移した説や、太田道灌の父太田道真が川越城を築城した際に城の守護神としてこの地に祀った説など、様々な説が伝えられています。

浮島稲荷神社の御祭神・ご利益

浮島稲荷神社

浮島神社の御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)です。

浮島神社は安産の神としてご利益があり、「麻を奉納するとお産が軽くなる」といった信仰が伝えられています。

朝は罪や穢れを払う神聖なものを表し、縄(=緒)は魂をつなぐ(=命)という意味を表しています。

浮島稲荷神社の見どころ

浮島稲荷神社

川越市の鳥が「雁」であることは、川越市民ならご存知ですよね。

浮島神社周辺一帯は古くから雁の名所として名高く、詩や歌にも名前が出てくるとても由緒正しい地域です。

以下で解説するような伝説も残っているので、ぜひじっくりと見学してみましょう。

片葉の葦の石碑

片栗の葦の碑

昔、浮島稲荷神社の裏側一帯は「七ツ釜」と呼ばれる湿地帯で、葦などの草が生い茂っていました。

現在でも草木が生い茂っており、当時の状況を思わせますね。

浮島公園の池

しかし、ここに生える葦は不思議なことにどれも片葉だといわれており、その理由として次のような民話が伝わっています。

片葉の葦の伝説

川越城が敵に攻められ落城寸前に、城中から姫が乳母と逃げのび、ようやくこの七ツ釜のところまでやって来たが、足を踏みはずしてしまった。

姫は、川辺の華にとりすがり岸にはい上ろうとしたところ、葦の葉がちぎれてしまい、姫は華の葉をつかんだまま水底へ沈んでしまった。この辺の葉は、この姫の恨みによってどれも片葉であるといわれている。

普段は静かな神社ですが、このように怖い逸話が残されているとは驚きですね。

手水舎

浮島稲荷神社

現在、浮島神社の手水舎は金網が取り付けられ使用禁止となっています。

「片葉の葦の石碑」の右隣に水道がありますので、もし手を洗いたい方はそちらの水道を使いましょう。

浮島公園

浮島公園

浮島神社には「浮島公園」が併設されており、池を小さな橋でまたいで行き来できるようになっています。

公園側にはブランコ・砂場・滑り台といった遊具が設置されており、子どもにはちょうどよいサイズの広場があります。

春には桜が満開になるので、お花見スポットとしてもおすすめ。

浮島公園について詳しくは以下の記事をご覧ください。

浮島稲荷神社の授与品

浮島稲荷神社には社務所等は存在せず無人のため、御朱印やお守り等の授与品はありません。

浮島稲荷神社のアクセス・駐車場

浮島稲荷神社のアクセス

  • 西武新宿線「本川越駅」より徒歩16分
  • 東武東上線・JR埼京線「川越駅」より徒歩26分
  • バス停「E5:喜多院」より徒歩3分

浮島神社は基本的に地元の人が利用する公園なので、主要駅からは離れた場所にあります。

バス停「E5:喜多院」を利用すれば徒歩3分程度でアクセスすることができます。

川越観光に便利な周遊バスについては以下の記事で利用方法をご紹介しています。

まとめ

浮島稲荷神社は小さな神社ですが、古い歴史と逸話が残されています。

大きな神社はすでに参拝したという方は、ぜひ浮島稲荷神社にも足を運んでみてください。

▼浮島神社に近いおすすめ観光スポット

浮島神社:各種情報

施設情報 浮島神社
住所 埼玉県川越市久保町626-17
電話番号 049-225-4475
料金 無料
営業時間 自由
営業期間 無休
駐車場 無し
ウェブサイト 浮島神社HP