住宅街を歩いていくと、大きな木に守られるように佇む小さな神社が三変稲荷神社です。
石造りの大きな鳥居の奥に赤い鳥居が連なっているのがとても印象的で、まるでジブリ作品の中に入ったような景色を味わうことができます。
小さな神社ですが、実は史跡としてとても貴重な場所ということをご存知でしょうか。
そんな三変稲荷神社・古墳について、歴史・見どころ・駐車場など、詳しくご紹介していきます。
三変稲荷神社:施設概要
三変稲荷神社は川越駅から徒歩15分、本川越駅から徒歩17分のところにあります。
住宅街の中に大きな鳥居と木々に囲まれた丘がありひときわ目立つのが三変稲荷神社です。
専用の駐車場はなく近くのコインパーキングに駐車する必要があるので、車で来られる方は注意してください。
この記事の目次
三変稲荷神社の見どころ
境内
三変稲荷神社の一番の見どころは、やはり入口から連なる赤い鳥居です。
大きな石造りの鳥居の向こうに木々に囲まれた鳥居とお社が見えるその景色は、どこか荘厳で神秘的な雰囲気です。
手水舎
手水舎の水は使用できませんでした。
お社
神社自体はとても小さいですが、狐の置物や紅白幕で飾られており親しみを感じさせます。
三変稲荷神社古墳の歴史
三変稲荷神社の境内には古墳があり、看板にてその歴史を知ることができます。
当古墳は、四世紀後半(古墳時代前期)に、この地域の首長墓として築造された一辺約二十メートル余りを測る方墳で、入間郡最古の古墳の一つとされる。
近隣から表採された霊龍鏡と 碧玉製石釧は、呪術的な首長の権威の象徴として、畿内王権から下されたものである。古墳周溝からは、墳丘を囲うように樹立していた壷形埴輪が出土している。境内看板より
三変稲荷神社に訪れれば、中央が盛り上がっていることがすぐにわかると思います。
これは「三変稲荷神社古墳」と呼ばれる古墳の跡で、1600年以上もの歴史がある遺跡です。
三変稲荷神社古墳は、4世紀後半(古墳時代前期)に、この地域の首長のお墓として築造されました。
一辺は約20mと大きく、埼玉県で最古の古墳の一つとされています。
近隣からは「霊龍鏡」と「碧玉製石釧」が見つかっています。
この出土品は呪術的な意味合いを持ち、首長の権威の象徴として畿内王権から下されたものであると考えられています。
また、古墳の外側をめぐる溝部分からは、墳丘を囲うように樹立していた「壷形埴輪」が出土しています。
三変稲荷神社のお守り・御朱印
三変稲荷神社には社務所が存在しないため、お守りや御朱印の販売はありません。
詳しくは、三変稲荷神社を管理している喜多院にご連絡をお願いいたします。
喜多院について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
川越|喜多院に参拝しました【見どころ・御朱印・駐車場を紹介】
三変稲荷神社のアクセス・駐車場
三変稲荷神社には専用駐車場はありません。
近くのコインパーキングは、「三井のリパーク 川越仙波町3丁目駐車場」などがあります。
三井のリパーク 川越仙波町3丁目駐車場は、全日60分200円とリーズナブルなのでおすすめです。
三変稲荷神社:アクセス
西武新宿線「本川越駅」徒歩17分
東武東上線・JR埼京線「川越駅」徒歩15分
バス停「E5:喜多院」徒歩10分
三変稲荷神社:各種情報
施設情報 | 三変稲荷神社 |
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住所 | 〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町4丁目9 |
料金 | 拝観無料 |
営業時間 | 自由 |
営業期間 | 無料 |
駐車場 | なし |
まとめ
三変稲荷神社は小さい神社ですが、1600年もの歴史がある古墳が存在し、歴史的にとても貴重な場所となっています。
神社自体も赤い鳥居がトレードマークとなり、境内にいると川越の住宅街だとは思えないほどミステリアスな雰囲気を感じられるはずです。
近くまで来た際はぜひ三変稲荷神社に立ち寄り、古墳時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。