旧山崎家別邸

埼玉県の川越市松江町にある「旧山崎家別邸」。

旧山崎家別邸は、大正末期~昭和初期における近代建築物として歴史上価値が高いことから、国指定重要文化財に指定されています。

そんな旧山崎家別邸を実際に見学してきましたので、歴史・見どころ・営業情報など詳しい情報についてご紹介します!

この記事の目次

旧山崎家別邸のアクセス・料金・営業時間

旧山崎家別邸

川越にある国指定重要文化財「旧山崎家別邸」に訪問しました!

本川越駅からは徒歩12分ほどですが、本川越駅・川越駅から東武バス「蔵のまち経由」に乗車してバス停「仲町」で下車すると徒歩5分でアクセスできます。

住所 埼玉県川越市松江町2丁目7-8
電話番号 049-224-5940
営業時間 4~9月 9:30~18:30
4~9月 9:30~17:30
※母屋及び庭園への入場は閉場30分前まで
定休日 第1・3水曜日(祝日の場合は以後直近の平日)
年末年始
※臨時休館日あり
料金 一般:100円
大学生・高校生:50円
中学生以下:無料
※20名以上の団体の場合2割引
駐車場 障がい者用駐車場1台
公式HP 川越市のサイト

敷地に入るとすぐに受付があるので、そこで料金を支払いましょう。

旧山崎家別邸

旧山崎家別邸

受付内にはロッカー、自販機、お手洗いがあります。ロッカーはコイン返却式です。

多目的トイレもありますので、車椅子の方や小さな子供連れの方でも利用しやすいです。

旧山崎家別邸

受付周辺には山崎家で使われていた古い道具の展示や歴史についてのポスターがあります。

旧山崎家別邸の歴史

旧山崎家別邸

旧山崎家別邸は、川越の老舗和菓子店「亀屋」の5代目・嘉七氏の隠居所として建造された住宅です。

設計は建物から庭園はもちろん、家具やカーテンに至るまで建築家の保岡勝也によって設計され、上棟は大正13年(1924年)、大正14年(1925年)に完成しました。

かつては陸軍大演習などの際に皇族方がご宿泊されたこともあり、川越の迎賓館のような役割を果たしていました。

当時の設計資料や工事の際の資料なども多数残されており、現在では文化財的価値も高く評価されています。

建物は平成12年(2000年)4月に川越市指定文化財に、庭園は平成23年(2011年)2月に国の登録記念物名勝地に指定されています。

旧山崎家別邸の見どころ

旧山崎家別邸は、大正~昭和時代にかけて盛んとなった「新しい住まいの価値観」に沿った近代住宅として、庭園も含めて建設当時の状態をそのまま残しています。

特に、和洋折衷のモダンな造りの部屋や、華やかなステンドグラス、四季折々に表情を変える日本庭園などは必見!

ここでは、旧山崎家別邸の見どころを写真付きでご紹介します。

旧山崎家別邸

早速、入口から建物内に入ってみましょう。

大正時代の趣を残す建築

旧山崎家別邸

旧山崎家別邸はまず和風の玄関と廊下から始まります。

ふすまの向こうには数寄屋造りの和室があり、渡り廊下を進んでいくと昔の脱衣所や浴室などを見学できます。

旧山崎家別邸

浴室の浴槽や床は昭和56年頃に改装されていますが、出入り口のタイル張りの部分は当初のまま残されています。

画像左上に写っている天井は、丈を割って隙間なく並べた大変手間のかかる構造になっているそう。

華やかなステンドグラス

和室の横を通っていくと、西側の階段踊り場に出ます。

旧山崎家別邸

ここのステンドグラスはとても美しいので必見です!

旧山崎家別邸

モクレン科の常緑高木である「泰山木(たいざんぼく)」をデザインしたステンドグラスは、旧山崎家別邸で最も象徴的な装飾とされています。

2Fにつながるステンドグラスには「ブルージェ」という鳥も描かれています(写真に撮りたかったのですが、階段は進入禁止になっていたので断念しました。ぜひ生で見てみてください!)。

洋館

ステンドグラスのある階段踊り場を通り過ぎると、次は洋風の部屋に入ることができます。

旧山崎家別邸

こちらの部屋は客室(応接室)として使われていたと考えられており、旧山崎家別邸の中でも主要な部屋のひとつです。

窓には小さなステンドグラスがあしらわれており、建築者のこだわりを感じられます。川越を訪問した皇族の方々の迎賓館として使用されたのも納得です。

旧山崎家別邸

食堂では、旧山崎家別邸の模型を見ることができます。

旧山崎家別邸

食堂も洋風の作りですが、扉や窓は和風の構造も感じられてとても素敵です。

こちらにももちろん小さなステンドグラスがあります。バラが描かれていてとても可愛い♪

数寄屋造りの和室と日本庭園

洋室から出ると、今度はまた和風のお部屋になります。

旧山崎家別邸

ここは客間として使われていた部屋で、数寄屋造りという日本の伝統的な建築様式を見ることができます。

旧山崎家別邸

そして縁側には美しい日本庭園が!

旧山崎家別邸

日本庭園の奥には茶室が見えます。

残念ながら茶室内に入ることはできないのですが、手水鉢・灯籠・鹿威しなどが美しく配置されており、日本庭園のなんとも言えない情緒を感じられました。

さらに椿・梅・サルスベリなどの木々が植えられており、四季の移ろいを感じることができる植樹が施されています。

お花の咲く時期に、着物を着て訪問してみてはいかがでしょうか♪

旧山崎家別邸の駐車場・駐輪場

旧山崎家別邸 駐車場

受付前に車椅子マークの駐車場が1台分ありました。

歩行困難な方のみ利用できる駐車場なので、通常は公共交通機関でアクセスしましょう。

周囲にはコインパーキングが多数ありますので車での来場も可能です。

旧山崎家別邸 駐輪場

また、入口横には6台分の駐輪場がありますので、自転車でのアクセスも可能です。

まとめ

旧山崎家別邸では、和風と洋風が溶け込んだ美しい建築物を見学することができます。

中でも華やかなステンドグラス・モダンな雰囲気の洋室・日本の情緒を味わえる庭園は必見!

川越の中では穴場の観光スポットですので、大正時代の趣を楽しみたい方はぜひ旧山崎家別邸に行ってみてくださいね!

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旧山崎家別邸:各種情報

施設情報 旧山崎家別邸
住所 〒350-0056 埼玉県川越市松江町2丁目7-8
電話番号 049-225-2727(川越市産業観光部 観光課 観光施設担当直通)
料金 一般 100円
大学生・高校生 50円
中学生以下 無料
営業時間 4月~9月 9:30~18:30
10月~3月 9:30~17:30
※入場は閉館30分前まで
営業期間 第1・3水曜日(休日の場合、その翌日が休館日)
年末年始(12月29日から1月1日)
臨時休館日あり
駐車場 身体障がい者用駐車場1台
ウェブサイト 旧山崎家別邸HP