重要文化財に指定されている川越大師喜多院では、毎年1月3日にだるま市が開催されます。
大小さまざまなサイズのだるま、赤・白・金など色とりどりのだるま、川越・高崎・多摩だるまなど数えきれない程のだるまが軒を連ねます。
「今年こそは心願成就!」と思っている方、ぜひ喜多院だるま市に行ってみませんか?
この記事では喜多院だるま市の見どころ、川越大師のご利益、だるまの歴史、だるまの目に込められた意味について紹介します。
この記事の目次
喜多院のだるま市が開催されます
川越大師喜多院で毎年1月3日に開催される行事である「だるま市」。
この日は喜多院の境内にだるまのお店が数多く並び、たいへん多くの人で賑わいます。
三が日中に行われるため初詣と兼ねて訪れる人も多く、家族同士・友人同士・カップル・もちろん一人でも楽しめるお正月の一大イベントです。
だるま市の由緒・ご利益
初大師とだるま市の由緒
だるま市が開催される1月3日は、「厄除元三大師(がんざんだいし)」のご縁日です。
元三大師は、正しくは比叡山第18世慈恵大師(僧名:良源)のことで、正月3日が命日であることから親しみを込めて「元三大師」と称されています。
また、喜多院は「川越のお大師さま」と呼ばれることもあり、元三大師と古くから関わりのあるお寺です。
人々が1月3日に開運厄除のお参りをしていく中で縁起物のだるまに願いを込める人が次第に増えていき、だるま市が興ったとされています。
だるまのご利益
だるまのモデルとなったのは達磨大師と言われています。達磨大師はインドで生まれ、後に出家をしたことで中国、日本に渡ってきました。
この達磨大師の修行の姿を表しているのが「だるま」なのです。
少し痛ましい表現なのですが、だるまは手足が腐ってしまうほど長く厳しい修行であることを表しています。
そして、七転び八起きと言う言葉があるように、だるまには苦難に負けず乗り越えていく気持ちも込められています。
また、日本でだるまの置き物が増えたのは、江戸時代に流行した天然痘がきっかけと言われています。
天然痘により多くの方が亡くなる中、達磨大師の着ている赤色の衣服が苦しみや災いを取り払うと言われ、だるまの置き物が見られるようになりました。
厄除けは勿論のこと、家内安全や交通安全、健康祈願などさまざまな祈願を行っています。
喜多院の由緒・ご利益
喜多院は、創建されてから1,200年近い歴史があるお寺です。
本堂(慈恵大師堂)にはお大師さまはもちろん、その近くには如意輪観音さまやお不動さまも祀られています。
喜多院に1回お参りするだけでお大師さま・観音さま・お不動さまを一度に拝むことができるので、ご利益は単純計算で3倍!
開運厄除・家内安全・交通安全などにたいへんご利益があるといわれていますので、だるま市とあわせて喜多院の本堂への参拝もおすすめです。
だるま市の見どころ
川越大師喜多院だるま市の見どころは、だるまの種類の多さと、だるまを買い求めに訪れる人の多さにあります。
だるま市は1月3日に開催されますが、毎年数十万人もの方が訪れます。
それだけ多くの人がだるま市に訪れる理由は、だるまの種類の豊富さにあります。
一般的に言われるだるまは、大きくても両手で持てるサイズで色は赤色ですが、川越喜多院のだるま市では、大きさ・色・表情まで選ぶことができます。
大きさは手のひらサイズから、両手で抱え込まないと持てないサイズまであります。
さらに、だるまの色によって様々な意味が込められています。
- 赤は魔除け
- 金は金運
- 桃は恋愛
- 白は必勝
- 黒は事業繁栄
- オレンジは安産祈願
など、目的に合った色のだるまを選ぶことができます。
また一つ一つだるまの表情も微妙に違うので、だるまの表情を見ながら選ぶ楽しさも味わえます。
川越だるまだけでなく、群馬県高崎だるまや東京多摩だるまも並べられているため、それぞれのだるまの特徴を見比べることもできます。
だるま市に屋台は出る?
川越喜多院のだるま市では、多くの屋台が出店しています。
たこ焼き・お好み焼き・綿菓子などの屋台グルメを一度に楽しめるので、適度にお腹を空かせて行くのがおすすめ!
しかし、喜多院の周りにレストランは少ないため、しっかりと食事をしたい方はあらかじめ予約を取ったほうが良さそうです。
だるまに目を入れる意味とは?
だるまの置き物を購入する際は、だるまの目は黒く塗りつぶされていません。
願いごとを叶える前に片目を塗り、願いごとが叶うともう片方の目を塗りつぶします。
一般的にはだるまの左目を塗り、願いごとが叶ったらだるまの右目を塗ると言われていますが、地方により異なる場合もあります。
そして、願いごとが叶った方も叶わなかった方も1年が終わり新たな年が始まる節目の時期に、寺院にある納め所で供養していただきます。
目は、その人の心を表すという言葉があるように、だるまの目に対する注目も大きかったようです。
購入者より目の入れ方の注文が頻繁に入るようになったことで、買い求める方自身で、目を書いてもらうという考え方になったと言われています。
そのため見た目は、どのだるまも同じように見えますが、だるまに込められた思いは一つ一つ違います。
無病息災・商売繁盛・必勝祈願など、さまざまな方の思いが込められているだるまは世界に一つだけの物となります。
だるま市のアクセス・駐車場
だるま市は喜多院の境内で行われます。
境内横には有料の専用駐車場「明星駐車場」がありますが、だるま市当日は休業するので注意!
どうしても車で来場したい方は、駐車場予約サービスを利用すると便利です。
川越だるま市:各種情報
施設情報 | 川越だるま市 |
---|---|
住所 | 〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1-20-1 |
電話番号 | 049-222-0859 |
料金 | 入場無料 |
駐車場 | 有料 |
ウェブサイト | 川越だるま市HP |
まとめ
ここでは、川越大師喜多院で開催されるだるま市について詳しくご紹介しました。
重要文化財にも指定されている川越大師喜多院は1200年の歴史があり、この歴史深い喜多院で行われるだるま市は、毎年多くの方が訪れ賑やかな雰囲気で包まれます。
多種多様なだるまが制揃いするため、自分の目標や目的にあっただるまを選ぶことができます。
是非迫力あるだるま市に行ってみて下さい。
喜多院では護摩祈願だけでなく、車用の交通安全お守りの事前受付も行われています!
ぜひ、喜多院ホームページを確認し、新年に向けて準備をしてみてください!