川越氷川神社│風鈴

縁結びの神様が祀られ、メディアにも取り上げられるほどのイベントが開催されることで知られるのが川越氷川神社です。

今回は、そんな川越氷川神社に実際に参拝してきました。

また、川越氷川神社の歴史やご利益、風鈴や恋あかりなどの見どころ、お守りや縁結び玉や鯛みくじといった授与品についても併せて紹介します。

氷川神社は特に見どころが多い神社です。参拝する前に、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

川越氷川神社:施設概要

川越氷川神社

川越氷川神社の所在地は「埼玉県川越市宮下町2丁目11-3」です。

拝観の時間は基本的に9時~17時となっていますが、祝日や年末年始などは時間が変更になります。

現在は緊急事態宣言に伴い、各施設の営業時間は

  • 御祈願受付時刻:9時~15時
  • お札・お守り授与所:8時~16時
  • 閉門・社務所閉所時刻:16時
となっていますので注意してください。

川越氷川神社 バス 氷川神社前

アクセス方法は、川越駅・本川越駅から「小江戸巡回バス」が出ており、「E11:氷川神社前」で下車してすぐです。

また、駐車場や駐輪場もあるので車や自転車での訪問も可能です。

駐車場・駐輪場については、下で詳しく解説しています。

この記事の目次

2021年度「縁結び風鈴」が始まっています!

川越氷川神社

川越氷川神社といえば、この「縁結び風鈴」が一番有名なのではないでしょうか。

縁結び風鈴回廊では色とりどりの風鈴が無数に吊り下げられ、参拝者は風鈴の音をくぐりながら境内へと入ることができます。

2021年7月13日現在、縁結び風鈴の展示がすでに始まっています。

氷川神社の風鈴は全てガラス製で、光が当たるとキラキラと輝いてとても美しいです。

ぜひ氷川神社の縁結び風鈴を見に来てください。

氷川神社の歴史

川越氷川神社

川越氷川神社には1500年以上の歴史があり、古墳時代には創建されたと伝えられ、541年に武蔵野国一ノ宮の大宮氷川神社から分祀されました。

1457年には、河越城を作った太田道真と太田道灌の親子が川越の総鎮守として崇敬され、和歌を残しています。(この和歌については、「見どころ」で写真とともに解説しています。)

そして江戸時代に入ると、江戸藩主にも崇敬され、酒井忠勝・堀田正盛・松平斉典が社殿の造営を行い、現在の本殿は1849年に松平斉典が寄進しました。

八坂神社は1637年に江戸幕府の徳川家光が、江戸城二の丸に東照宮を建立したものであり、さらに1656年に川越城内三芳神社の外宮として伊築されたあとで、川越城の廃城とともに1872年に移築されたといわれています。

そして1935年の社殿改築のときには山本五十六が参列し、1948年には境内より祭祀用の石剣が発掘されました。

氷川神社のご本尊・ご利益

川越氷川神社には縁結びのご利益があると言われています。その理由は、祀られている本尊の5柱に関係があるからなんです。

川越氷川神社の主な祭神として祀られているのは素戔嗚尊(スサノオノミコト)で、ヤマタノオロチを倒したと伝えられる神様です。

さらに素戔嗚尊の妻である奇稲田姫(クシナダヒメ)と、奇稲田姫命の父の脚摩乳命、奇稲田姫命の母の手摩乳命、素戔嗚尊と奇稲田姫の子供の大己貴命が祀られているのです。

つまりこの5柱は、家族で祀られているといわけなのです。

そのため川越氷川神社では家族円満にご利益があるというわけなんです。また2組の夫婦の神様が含まれていることから、夫婦円満や縁結びにご利益があると言われています。

氷川神社の境内

大鳥居

川越氷川神社 大鳥居

氷川神社の大鳥居は木造としては日本一の大きさを誇る鳥居で、高さは約15メートル・笠木の幅は20メートル、柱の周長は3.45メートルにもなります。

鳥居中央に飾られている扁額の社号は、幕末の幕臣勝海舟の直筆によるものです。

鳥居があまりに高く、文字が少し見にくいのですが、目を凝らして確認してみましょう。

本殿

川越氷川神社 本殿

本殿は江戸彫りの精巧な彫刻が施され、県の有形文化財となっています。

氷川神社は沢山の人で賑わっており、常に何組もの観光客が並んで順番を待っています。

本殿の左横には「御神酒のお分かち」の案内がありました。

初回のみ器代として500円かかりますが、その後は毎月1日・15日に器を持っていくと無料で御神酒を注いでいただけるそうです。

御神木

川越氷川神社 御神木

本殿の裏手には樹齢600年の御神木があり、パワーをもらえると評判になっていました。

そんな御神木ですが、平成23年9月、関東地方を襲った台風12号の暴風雨により幹先10メートルほどの部分から倒壊してしまうという事件が起きました。

奇跡的にも建物や人々を傷つけることはありませんでしたが、長年祀られてきた御神木は現在川越市内の喜多町に安置されています。

小川・水神社・御神水

川越氷川神社 小川・水神社・御神水

本殿の向かい側に小さな川と水神社があります。

水神社の主祭神は水を司る神である素戔嗚命(スサノオノミコト)です。

川越氷川神社 素戔嗚命(スサノオノミコト)

また、この川では、心身の罪や穢れを祓い去る「人形流し」を1回100円にて行うことができます。

川越氷川神社 人形流し

和紙でできた人形に3回息を吹きかけ、体に撫で付けて人形に穢れを移します。

「祓えたまえ 清めたまえ」と唱えながら小川に人形を浮かべ、しめ縄の下をくぐらせます。

川越氷川神社 人形流し

川の近くには「御神水」が湧き出る小さな井戸があります。井戸水のため煮沸しないと飲用はできません。

川越氷川神社 人形流し

小さな井戸ですが、滾々と御神水が湧き出ているのがわかります。

戌岩

川越氷川神社 戌岩

小川の近くに「戌岩」と呼ばれる岩があります。

岩の形から本殿の方に鼻を向けた犬の形に似ていることからその名前がつけられたといわれています。

犬はお産が軽く子沢山であることから、この戌岩に安産祈願をする方が多いんだとか。

子宝を願う方は、この岩の鼻先を撫でるとよいとされています。

多羅葉の木

川越氷川神社 多羅葉の木

絵馬トンネルの横の開けた場所に「多羅葉(たらよう)の木」が植えられています。

「葉書(はがき)」の葉という字は、この「多羅葉」から来ているといわれています。

葉の裏を尖ったものでなぞると文字が書けるほか、昔は葉を炙ることで運勢を占ったと伝えられています。

※境内に植えられている多羅葉は、葉を傷つけたりちぎったりするのは禁止されています。

太田道灌手植えの矢竹・和歌

川越氷川神社 太田道灌手植えの矢竹・和歌

本堂の右隣には、長禄元年(1457年)川越城の築城にあたった太田道灌が植えたといわれている矢竹が茂っています。

太田道真・太田道灌の親子は城の神門の方角に鎮座していたこの氷川神社を城の守護神として尊崇していました。

また、太田道灌の詠んだ和歌も献納されています。

老いらくの 身をつみてこそ 武蔵野の 草にいつまで 残る白雪

山上憶良の歌碑

川越氷川神社 山上憶良の歌碑

正面の鳥居から入って左側には、山上憶良の歌を刻んだ石碑が祀られています。

護国神社

川越氷川神社 護国神社

西南戦争以降に戦没した川越出身の英霊をたたえ、靖国神社が祀られています。

例祭は毎年4月です。

絵馬トンネル

川越氷川神社 絵馬トンネル

本殿横の小路には絵馬がトンネル状に飾られており、フォトスポットとして人気の場所になっています。

絵馬にお願いごとを記入したら、ぜひこの絵馬トンネルに掛けてみてくださいね。

氷川神社の見どころ

川越氷川神社は朝から夜まで、一日中見どころがある神社だと評判です。

また風鈴に見立てたぼんぼりを持って、夜の町や神社を散策する恋あかりのイベントも、楽しみの一つです。

そして恋あかりの期間中は、恋あかり特別良縁祈願祭が開催され、縁結びや大切な人との縁を願う祈祷をしてもらえます。

さらに夜の見どころは、「縁結び風鈴回廊のライトアップ」「御神水のライトアップ」です。

そして小川の上に竹毬風鈴のオブジェが飾られ、御神水が灯りでライトアップされるため可愛い上に幻想的な景色を楽しめると話題になっています。

氷川神社の風車

氷川神社の風車

川越氷川神社では、6月に風車(かざぐるま)で境内がデコレーションされるというイベントがあります。

水色の風車の中に、黄色い風車がアクセントになっておりとても美しいですね。

風鈴とはまた違った美しさがあり、涼し気な初夏の境内を楽しむことができます。

氷川神社の授与品

川越氷川神社では、お守り・おみくじ・絵馬など様々な授与品があります。

お守りは常時10種類以上販売されており、自分にあったお守りが必ず見つかります。

そんな中で、川越氷川神社の特徴的な授与品について解説しています。

氷川神社の御朱印

氷川神社の御朱印

2021年3月1日現在、「当面の間御朱印帳への記帳は行っておりません」という張り紙がありました。

御朱印の授与を目的としている方は気をつけましょう。

御朱印紙(300円)と新規御朱印帳(1,500円)の頒布は行っていますので、社務所の窓口でお願いしましょう。

氷川神社のおみくじ

氷川神社のおみくじ

氷川神社のおみくじは様々な種類があります。

シンプルなおみくじは100円です。

金色の幸運チャーム付きの幸福おみくじ(200円)、ラッキーカラーの勾玉付きのえんみくじ(200円)、他には海外の方でも楽しめる英語のおみくじなどがあります。

また、氷川神社のおみくじで一番有名なのが「鯛みくじ」ですよね。次で詳しく紹介しています。

氷川神社の鯛みくじ

氷川神社 鯛みくじ

川越氷川神社のおみくじの中では、「鯛みくじ」が一番人気です。

鯛みくじとは、鯛の形をした入れ物に入ったおみくじを竿で釣り上げるというゲーム感覚で楽しめるおみくじです。

赤い鯛みくじとピンク色の鯛みくじがありますが、どちらも1回300円。

このおみくじには一般的な運勢の他に、相性の良い相手の星座や血液型、年齢差なども書かれています。

恋の運勢を確かめてみたいという方にはうってつけのおみくじとなっています。

氷川神社 鯛みくじ

大きい鯛のフォトスポットもあるので、ぜひおみくじを釣った記念に写真を撮ってみてくださいね。

氷川神社のお守り

氷川神社のお守り

おみくじだけでなく、氷川神社はお守りも種類が豊富です。

  • 根付守:300円
  • 縁結び守:500円
  • 交通安全キーホルダー:500円
  • 身上守:700円
  • 開運厄除守:700円

色や柄も様々なものがあるので、きっと自分にぴったりのお守りが見つかりますよ。

桜の時期は「春限定御守」が販売されています。ピンク色のベースに桜の花の柄が入っており、とても可愛らしくおすすめです。

縁結び玉の入手方法

お守りの中でも特に人気なのが、1日20体限定の縁結び玉です。

縁結び玉は朝8時から、無料で授与されています。

縁結び玉は、身を清めた巫女さんが境内の小石を拾い集めて神聖な麻の網に包んで、その後毎朝神職がお祓いをして奉製したものです。

川越氷川神社では、境内にある小石を持って帰り大切にすると良縁に恵まれるという伝説があることから、この縁結び玉はかなりの人気があると言われています。

朝から並ぶのは難しい!という方は、川越氷川神社で毎月2回行われる良縁祈願祭に参加しても、授与品として縁結び玉がもらえるそうです。

川越氷川神社:アクセス

小江戸巡回バス「E11:氷川神社前」徒歩0分

川越氷川神社:各種情報

施設情報 川越氷川神社
住所 〒350-0052 埼玉県川越市宮下町2丁目11-3
電話番号 049-224-0589
料金 拝観無料
営業時間 9時~17時(現在、緊急事態宣言に伴い変更有)
駐車場 無料(台数に限り有り)
ウェブサイト 川越氷川神社HP

まとめ

川越氷川神社は、古墳時代から続く歴史ある神社だということが分かりました。

また5柱が祀られ、夫婦円満や縁結びのご利益があるのも特徴だと言えます。

そして見どころが多いのも川越氷川神社の特徴で、特に夏の風物詩の風鈴や、恋あかりのイベントは人気があると分かりました。

さらにお守りも数多くあり、縁結び玉は1日に限られた人しかもらえず、鯛みくじは他のおみくじとは違っていると分かりました。