古代の人々が食べた貝がらが積もってできた「貝塚」。社会科の授業で一度は習ったことがあると思います。
なんと川越の小仙波町に、「小仙波貝塚跡」があることをご存知でしょうか。
住宅街のなかにひっそりと佇んでおり気づかれにくいのですが、実は小仙波町4丁目一帯は貝塚の出土が確認されており、記念の看板が建てられています。
そんな「小仙波貝塚跡」に訪れてみました。歴史・見どころ・アクセス方法についてご紹介します。
この記事の目次
小仙波貝塚跡のアクセス・駐車場
小仙波貝塚跡は、川越駅や本川越駅などの主要駅からかなり離れた場所にあります。
小仙波貝塚跡のアクセス
- 西武新宿線「本川越駅」より車で5分
- 東武東上線・JR埼京線「川越駅」より車で5分
また、専用の駐車場はありませんので、最寄りのコインパーキングに駐車する必要があります。
川越には駐車場をあらかじめ予約できる「駐車場予約サービス」もありますので、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
小仙波貝塚跡の歴史
小仙波貝塚は、荒川の台地に形成され、古東京湾上のものとしてはもっとも奥にある貝塚跡です。
縄文時代前期に北半球が温暖な気候となり、氷河が溶けて海水面が上昇した時期にできたものと考えられています。
縄文時代中期以降には海岸が後退し現在の東京湾に近づいていきましたが、現存する貝塚の一部からは、ヤマトシジミ・カキ貝が出土したそうです。
川越の他にも、上福岡市や富士見市でも貝塚跡が発見されています。
小仙波貝塚跡の見どころ
小仙波貝塚は、残念ながら昭和の初期に道路建設により破壊されてしまい、その多くは現存していません。
しかし、「小仙波貝塚跡」という石碑が建っており、小さな空き地になっています。
看板は印刷が劣化しており見にくくなっていますが、土器や貝の出土状態の写真や、遺跡の範囲の地図などが確認できます。
敷地内にある花壇には、季節の花が咲いています。
現在の貝塚指定地は、もともと清水が湧き出ていた場所にあり、その泉を中心として縄文時代前期の集落が営まれていました。
縄文時代以降も、仙波台地では弥生・古墳・奈良・平安の各時代の集落が形成されていたそうです。
小仙波貝塚跡:アクセス
本川越駅より徒歩19分
川越駅より徒歩23分
バス停「仙波下」より徒歩1分
小仙波貝塚跡:各種情報
施設情報 | 小仙波貝塚跡 |
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住所 | 埼玉県川越市小仙波町3丁目11-8 |
料金 | 無料 |
営業時間 | 自由 |
営業期間 | 年中無休 |
駐車場 | なし |
まとめ
現在の小仙波貝塚跡は住宅や商業施設が並んでおり、古い時代の面影は殆ど残されていません。
しかし、実際に貝が出土しており、各時代の人々が生活していたことを考えるとなんだか不思議な気もちになりますよね。
小仙波に訪れた際は、はるか遠い縄文時代に思いを馳せてみましょう。