仙波河岸史跡公園

川越にある仙波河岸史跡公園は、緑豊かな自然の中で広々と遊ぶことができる公園です。

また、沢流れや自然観察ができる設備があり、仙波河岸跡などの歴史も学べるスポットでもあります。

この記事では、仙波河岸史跡公園を訪れた時の写真と体験をもとに、トイレ・アクセス方法・駐車場など詳しい情報についてご紹介しています。

この記事の目次

仙波河岸史跡公園に来ました

仙波河岸史跡公園

仙波河岸史跡公園(読み:せんばがししせきこうえん)は、昔「仙波河岸」と呼ばれた河岸場の跡地を整備し、公園として開放している場所です。

江戸時代の川越は地域に流れる「川」を利用し、水運が発達していました。

仙波河岸史跡公園

その中でも新河岸川に「舟運(しゅううん)」を起こしたことで、 大消費地である江戸へ物資を運ぶ役割を果たし、商人のまちとして大きく発展しました。

これまでにも新河岸川の下流にはすでに数箇所の河岸場があり、江戸と川越の間を船を使って物品を運んでいました。

これが「新河岸川舟運」といわれているものです。

仙波河岸史跡公園

仙波河岸ができたのは明治の初め頃のことで、新河岸川の河岸場の中でも最も上流にあり一番新しい河岸場といわれています。

しかし、明治の中ごろから東京との間に鉄道が整備されはじめ、大正時代には新河岸川の改修工事が始まり、 昭和の初めには新河岸川舟運も終わりをむかえました。

仙波河岸史跡公園

この河岸の中で、明治になってから最後に開設された仙波河岸跡に、平成16年5月「仙波河岸史跡公園」が開園しました。

仙波河岸史跡公園の見どころ・設備

自然観察湿性地

仙波河岸史跡公園の見どころといえば、この「自然観察湿性地」です。

デッキを歩いていくとすぐにたどり着けます。

程よい日差しが当たって、散歩しているととてもリラックスできます。

仙波河岸史跡公園

天気のいい日には水底がよく見えるため、ぜひ観察デッキから湿性地を覗いてみてください。

仙波河岸史跡公園

ここには、在来種であるギンブナ・トウヨシノボリ・モツゴなどの魚類が昔から生息しています。

そのため、鯉やブラックバス、ミドリガメなどの生き物を放流することは禁止されています。

仙波の滝

自然観察湿性地を通り過ぎると、次は仙波の滝の跡地を見ることができます。

仙波の滝の跡地

昔この場所には「仙波の滝」と呼ばれている滝があり、昭和の中頃まで水流があったそうです。

仙波河岸史跡公園近くの「愛宕神社」の崖下から水が湧いていたそうで、明治時代には付近の住民の憩いの場として愛されていたといわれています。

現在は柵があるため近づくことはできませんが、当時の地形の面影を感じられました。

休憩広場

休憩広場

仙波河岸史跡公園は、中央の大きい広場とは別に休憩広場があります。

コンパクトな広場なので、小さい子どもを遊ばせたり犬を散歩させたりするのにちょうどよいと思います。

あずま屋・休憩デッキ

休憩広場

休憩広場の近くには屋根付きのあずま屋や休憩デッキがあります。

木陰も多く広々としているので、自然観察の後はピクニックも楽しいのではないのでしょうか。

仙波河岸史跡公園と仙波愛宕神社

仙波愛宕神社

仙波河岸史跡公園の中を歩いていると、仙波愛宕神社や延命地蔵尊に繋がる道があります。

仙波愛宕神社は鎌倉時代に仙波七郎高家の墓として建てられたという説があり、川越市の指定文化財でもあります。

仙波愛宕神社の御祭神は火産霊命で、京都の愛宕山にある愛宕神社から分霊を奉祭したものと伝えられています。

元朝祭は1月5日、大祭は7月24日です。

元朝祭

また、延命地蔵尊は今から約270年前から祀られている非常に歴史深いスポットです。

仙波河岸史跡公園に訪れたら、お時間があればぜひ神社やお地蔵様にも足を運んでみてください。

仙波河岸史跡公園のトイレ

仙波河岸史跡公園のトイレは公園の入口付近にあります。

仙波河岸史跡公園のトイレ

男女別のトイレの他、車イスマークの多目的トイレやおむつ替え台も設置されています。

トイレ自体は小さいですが、職員の方が掃除していたのできれいに使えると思います。

仙波河岸史跡公園のアクセス

仙波河岸史跡公園は国道16号の近くにあり、最寄り駅は川越駅です。

最寄りのバス停は西武バスの「仙波町二丁目」で、下車後9分程度でアクセスできます。

仙波河岸史跡公園の駐車場・駐輪場

仙波河岸史跡公園の入口横に、公園利用者専用の駐車場があります。

仙波河岸史跡公園の駐車場

駐車台数は5台であまり広くないため、なるべく乗り合わせすることをおすすめします。

また、道を挟んで隣にもスペースがありますが、公園用の駐車場ではなく個人用の駐車場なので利用しないよう注意しましょう。

仙波河岸史跡公園の駐輪場

公園内に入るとすぐに駐輪場のスペースがありますので、自転車はこちらに停めておきましょう。

川越市の自転車シェアリング

すぐ近くに川越市の自転車シェアリングも設置されています。

仙波河岸史跡公園:各種情報

施設情報 仙波河岸史跡公園
住所 〒350-0034 埼玉県川越市仙波町4丁目21-2
電話番号 049-224-5965(川越市公園管理担当直通)
料金 無料
営業時間 自由
営業期間 自由
駐車場 無料5台
ウェブサイト 仙波河岸史跡公園HP